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九州からの風の便り
不二子様が運営するブログ。文具や切手のお話がとっても興味深いのです!

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** vanish into the blue **

 日々のいろいろ。
 切り紙や消しゴムはんこ…手作りのこととか。
 
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    残暑お見舞い申し上げます
    0
      暑中見舞いを出そうと思いながら時期を逸してしまい、
      残暑見舞いを出せなかったら、もう後がない。

      そんな夏。


      ギリギリ8月中にお世話になった方のお手元へ届くよう出せたものの、
      すっかり涼しくなっている今日この頃。







      paperable の fruits block メモを買っておいて良かった!
      しかも、スイカは張り切ってビッグサイズを買ってましたから。
      ビリビリ破いて、アリのマスキングテープと合わせれば、それっぽい。






      こちらのストライプのマステは「富岡ボーダーテープ」。
      ピンク×グリーンは、桜×鶯らしいですが、見事にスイカカラー。
      正確には、幼い頃の夏の定番アイス・スイカバーを連想させる懐かしい色。
      さわやかな雰囲気が演出できたのではと思います。

      もう8月も終わって、残暑ももはや緩んでいますが、
      vanish into the blue より、残暑お見舞い申し上げます。
       

       
      | 作ったものいろいろ | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      フンデルトヴァッサー vs. 岡本太郎
      0
        大阪に行ってきました。

        いやいや、ウワサには聞いていましたが
        実際ヤバかったですね。

        ↓↓



        舞洲スラッジセンターと、




        舞洲工場。


        カッコいいなぁ。
        異世界ですよ。
        今度はちゃんと予約して内部も見学したいです。


        そして、そして。
        こちらもヤバイです。

        ↓↓



        パワーあり過ぎ。
        圧倒されました。
        「睥睨」(読めるけど書けないな)
        という言葉が即座に脳裏に浮かびました。




        ミニチュア買っちゃいました(笑)
        撮るとき角度ちゃんと合わせればよかった。
        こういう自分の雑さがイヤだわ〜。

        | | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        18きっぷ強行旅-5 高知
        0
          高知にやってきました。
          駅を出てすぐに、土佐の英雄の銅像が!




          のちに高知城へ行ったとき、通りすがりの団体さんに
          ガイドさんが「高知では英雄はすぐ銅像にされちゃうんですよ〜」
          などと説明していた(苦笑)。




          はりまや橋を横目で見つつ
          実は、高知では、観光というより高知県立美術館に
          来たかったのです。









          目的のひとつはコレ。




          日本初の大規模巡回展。
          九州までは来ないので、「ついでに」高知で。
          創立から現在までのストーリー、製品、デザイナーの紹介。
          展示も、一種のインスタレーションみたいでカッコよかったです。
          デザイナーのインタビューや、製造過程の映像も面白かった。

          個人的には、展示室が狭くて窮屈に感じたので、違う会場でも見てみたいかも。
          九州に一番近い会場は広島のふくやま美術館。
          でも、ふくやま美術館もそんなに展示室は広くなかったような。うーむ。
          チャンスがあれば、もう一度。


          で、マリメッコ展は「ついで」だったわけですが、
          本日のワタシ的メインイベントはというと、、
          石橋義正×川口ゆい「MatchAtria(マッチャトリア)」
          というパフォーマンスでした。

          観客は各回30名。
          席に座って、3Dメガネとヘッドホンを装着。
          そして、心臓を模したオブジェを渡されます。
          3D映像とサウンド、川口ゆいさんの舞踏のコラボレーション。
          心臓オブジェは、川口さんの鼓動と連動して、
          光ったり脈を打ったり。
          抹茶を呈するような、おもてなしのパフォーマンス。
          上演時間の40分間があっという間でした。
          映像や音に合わせた川口さんのダンスが軽やかで、繊細で、
          すっかりファンになってしまいました。
          高知まで見に来てよかったです。


          そして、あんまり時間がなかったけど、高知城も。



          天守は高台にあるのですが、下から眺めるだけ。




          追手門と天守、両方おさまるアングル。





          天守と、板垣退助の銅像(ここでガイドさんに遭遇)。
          高知、今回はあまり時間がなかったけど、またゆっくり来たいです。


          | | 19:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          18きっぷ強行旅-4 大歩危・祖谷
          0
            丸亀から、途中いくつか風景印GETのために寄り道しながら、
            徳島県の大歩危駅まで来ました。

            そこから祖谷のかずら橋へ。





            結構、隙間があります。




            高い!




            琵琶の滝。


            祖谷のかずら橋は2度目でしたが、今回初めて祖谷温泉に宿泊。
            なので、ライトアップも見ることができました。





            雨降ってましたけどね。
            写真、良くなくて残念…。


            現在、高知に向かっています。


            | | 11:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            18きっぷ強行旅-3 丸亀
            0
              丸亀に来ました。




              大好きな猪熊弦一郎美術館(MIMOCA)へ。
              駅から近くて便利です。




              企画展もよかったですが、
              常設展示室(フラッシュなしで撮影可)も格別。




              丸亀城も。
              下から見ただけですが。




              お堀に黒鳥がいて、
              なんとなく中井英夫を想ったりしました。




                
              | | 12:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              18きっぷ強行旅-2 倉敷2
              0
                倉敷・美観地区。
                初めてきましたけど、趣のある良い街並みでした。
                結構、広いのですね。
                美観“ストリート”くらいの規模かと思っていました(すみません)。





                白い壁がまぶしい!!
                水の流れる街っていいですよね。








                今日はやたら飛行機雲を見ました。
                どこを撮っても絵になる街。








                夜景もまた良し。


                着いたのが14時くらいで、大原美術館とかお店とか、
                だいたい閉まるのが17時から18時くらいで。
                とりあえず、大原美術館はかなり駆け足で一通り見終えました。
                児島虎次郎、いいですね。
                江國香織さんのエッセイの表紙になった作品もありました。
                海外作品では、シダネルやクラウスなどの作品が気になりました。

                グレコなどは、東京でやっている「大原美術館展」に出張中。
                でも先日、東京に行ったときに観てきたので、まあよし。
                3月29日から7月くらいまで、mtのイベントやるみたいなので
                また来たいなぁ。今度はゆっくり。


                さて。
                郵活(風景印&フォルムカード)。



                美観地区のフォルムカード。
                裏に風景印を押していただきました。








                倉敷局と倉敷本町局。
                切手は夢二。
                岡山=竹久夢二なイメージ。
                美観地区の雰囲気とも合うような気がして。

                | | 23:50 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                18きっぷ強行旅-1 倉敷
                0
                  「青春18きっぷ」を使って、5日間強行旅。
                  まずは、地元駅を朝の5時に出発し、岡山県の倉敷に向かいます。
                  約8時間の鉄道旅。こんなに列車に揺られるのは初めてだぁ。

                  途中、岩国駅で乗り換えのため30分ほど時間があったので、
                  駅を出て(青春18きっぷの強みですね)駅前をぶらり。
                  少し外の空気が吸えただけでも、ずいぶん気分転換になるものです。
                  そして、「雁行」という岩国の日本酒を買い込み
                  (獺祭もあったんだけど、さすがに自重。300mlで1000円ちょっとだった/笑)
                  福山行の電車に乗り込んで、持参したお猪口で車中飲み。

                  このお猪口を携行して車内で飲むというのは、
                  小説家の恩田陸さんがエッセイで書かれていて、
                  かねてより真似したいと思っていたこと。
                  ビンにそのまま口つけて飲む(品のない!/笑)よりも、
                  ずっとおいしい気がしました。

                  さて、電車は福山を出たところ。
                  倉敷まであと少し。


                  | | 13:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  4年に1度の郵活
                  0
                    2016年。
                    4年に1度の「うるう年」。

                    先々週、切手の博物館の「366日」展を観てきました。
                    展示には2月29日のコーナー(消印なども出ていた)があって、
                    ほうほう、なるほど、と感心しまして。
                    4年に1度だし、この日の消印をコレクションしておかなきゃ!!
                    と、本日、4局の風景印を収集してきました。





                    ちょっと残念な小倉駅前。
                    ま、しょうがない。
                    足立山の小文字焼、小倉城、小倉祇園太鼓がモチーフ。




                    小倉城をバックに小倉祇園太鼓(たたいているのは子どもでしょうか)。
                    同じモチーフでも雰囲気が先の2つとは違います。






                    皿倉山に、八幡製鐵所の高炉。
                    歯車が「モノづくりの町」っぽい。
                    切手もあったので合わせてみました。

                    4年に1度しかできない郵活。
                    次は2020年かぁ。



                    そういえば、2016年は1936年から80年。
                    つまり、二・二六事件から80年。

                    やってみたかった組み合わせを郵頼。



                    二・二六事件(と、五・一五事件)の切手と、
                    事件当時、戒厳司令部が置かれた軍人会館があった九段の風景印。
                    (軍人会館=現 九段会館。2011年に廃業、閉鎖)

                    なぜか当ブログで頻出の二・二六事件(笑)

                    2013.02.26「こんな切手があった!」
                    2012.02.29「閏日記念にとりとめもなく」
                    2012.02.26「歴史は繰り返すか?」

                    2013年の記事にある武田泰淳の『貴族の階段』は、
                    今年やっと読みました。一体、何年越しやら。


                    次は、五・一五事件バージョンで、
                    同じ切手に国会内局の風景印とかどうかなぁ。

                      
                    | 切手・郵活 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    手紙がつなぐ水曜日の物語
                    0
                      熊本県津奈木町にある海の上の廃校「赤崎小学校」に宛てて
                      自分の「水曜日の物語」を手紙にしたため、郵送すると
                      その手紙は「赤崎水曜日郵便局」の局員の手で「見知らぬ誰か」へ届けられる。
                      また、自分も「見知らぬ誰か」からの手紙を受け取ることができる。

                      誰に届くかわからない、誰から届くかわからない。
                      「見知らぬ誰かとの片道書簡」


                       ――海が陸と陸をつなぐように、赤崎水曜日郵便局は、
                         見知らぬ人々の水曜日の物語という日常を手紙でつないでいる――
                           
                           楠本智郎『赤崎水曜日郵便局』(KADOKAWA 2016.2)



                      つなぎ美術館が主催するアートプロジェクト
                      「赤崎水曜日郵便局」が書籍になったということで、さっそく購入。


                      廣瀬智央さんの「メイルプロジェクト」といい、
                      この「赤崎水曜日郵便局」といい、手紙好きとしては、無視できない。


                       廣瀬さんの「メイルプロジェクト」は、以前、友人が参加して、
                       ドイツ経由ミラノからのお便りをくれたっけ。
                       これ、もらった時にブログに書こうとしたけど書きかけのまま放置してた。

                       そのときのプロジェクトを改めて紹介すると……

                       廣瀬智央(ひろせさとし)さんは、ミラノと東京を拠点に活動する美術家。
                       2014年の東京都現代美術館のワークショップ関連企画
                       「日・伊の往復書簡―発見の術プロジェクト」は、
                       参加者が東京で投函した空のポストカードが、
                       遠くミラノへ旅をし、廣瀬さんを介して、
                       もう一枚の空のポストカードとイタリアの空気が同封されて
                       旅先の途中であるドイツのケルンから指定の宛先へと発送されるというもの。

                       友人が東京で私にこのハガキをしたためてくれた2015年の2月から
                       3ヵ月以上の時をかけて私のもとに来てくれたこの便りは、
                       イタリア、ドイツと旅を続け、
                       土地の「空気」や「記憶」、「物語」を付け加えながらも
                       さながらタイムカプセルのように、
                       その当時の彼女の思いを届けてくれたのが嬉しい。

                       と、当時の私はメモしていました。



                      閑話休題。
                      今日は書籍版『赤崎水曜日郵便局』の話でした。


                      全国から送られてきた膨大な「水曜日の物語」の一部が
                      この本では紹介されている。
                      老若男女の水曜日。
                      見開きの右ページに手書きの手紙、
                      左ページに手紙が活字化されたもの、という構成。
                      手書きの味と活字になって個性がひとつ消されたもの。
                      まだ全部は読めていないけど、
                      それぞれの「水曜日の物語」はとても面白い。
                      特別な一日もあれば、穏やかな日常もあり。
                      幸せな日もあれば、悲しい日もあり。

                      赤崎水曜日郵便局は2016年3月31日で閉局してしまうという。
                      私も「見知らぬ誰か」へ手紙を書いてみようかな。


                      赤崎水曜日郵便局
                      http://www.akasaki-wed-post.jp/
                      ※水曜日にしか見ることができません。

                      つなぎ美術館
                      http://www.town.tsunagi.lg.jp/Museum/

                      日・伊の往復書簡―発見の術プロジェクト
                      http://topica-rediscover.tumblr.com/


                         
                      | 切手・郵活 | 12:50 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                      劇団K-Showアトリエ公演 K荘へようこそ 雑感
                      0
                        劇団K-Show Atelier Act
                        『K荘へようこそ〜珍貸物件の奇妙な1日〜』

                        http://homepage3.nifty.com/itokenhp/


                        ずっと追っかけてる劇団なのに、ずーーっと公演を観にいけなかった劇団。
                        もともと公演期間が短いし、東京でしかやらないのに、
                        なぜか私の仕事が公演期間に重なることが多くて。
                        あるいは、あと1週間ずれてたら東京出張と重なったのに!みたいなことも。
                        結果、7年半ぶりくらいの観劇となってしまいました。

                        もう、こういうのって多少無理して行く気にならないとダメですね。
                        思い切って行って良かったです。


                        以下、雑感。長文。






                        K-show初の試みだという“アトリエ公演”。今回は、劇場ではなく、K-showがふだん稽古場として使用している場所に舞台と客席を設えての公演。照明や音響、空調、防音性など、設備としては不十分ながら(あ、でも想像していたよりずっとしっかりしていて、防音面(←上の階が工事中)以外は設備について気になることはありませんでした!)本公演と比べてもなんら遜色のない舞台だったと思います。客席と舞台が近いし、セットも八畳一間の部屋だし、すごく温かな雰囲気で迎えられました。

                        すごーくすごーく、久しぶりだったK-show観劇。役者さんの顔ぶれが、私が良く観させていただいていた頃とは全然違っていました! お顔とお名前が一致する役者さんがほとんどいない……。寂しさを感じつつ、新しい役者さんと出会えて嬉しい!という前向きな心で(笑)。

                        お話としては、ざっくり言って「ある青年の再生の物語」だったのかな、と。とあるアパートを舞台に、入居希望の青年が、住人にあいさつへ行くところから物語は始まります。3つの部屋それぞれで、奇妙な人物・シチュエーションに遭遇する青年。構成としてはプロローグ、1号室、2号室、3号室、エピローグ。幕間には狂言回しのアパートの管理人さん(タモリさん@「世にも奇妙な物語」的/笑)で、が登場して場を和ませつつ話を進めていく、という感じ。

                        舞台が賃貸アパートで、さらに座長のあいさつに「各自がやりたい役・シチュエーションを持ち寄り」、「それをいささか強引に一本にまとめたもの」とあったので、各部屋で繰り広げられるオムニバスのようなものかと思っていたら、ガツンとメッセージも盛り込まれ、キレイにまとまっていました。

                        誰かに名を呼ばれること、自ら胸を張って名乗れること。「氏名」は「使命」に、そして「姓名」は「生命」に通じる。名もなき青年(まあ当然この青年にわれわれ観客は自分自身の姿を映すのでしょう)が、これから自分の「名」と「命」をどのように背負っていくのか――。自らを省み考えさせられつつも、希望の見えるお芝居でした。上演時間こそ1時間20分とコンパクトながら、笑いありシリアスあり、しっかりK-showらしい見応えのある物語を存分に楽しませていただきました。



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                        以下、思いっきりネタバレあり
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                        ちょい長めのストーリー紹介&雑感


                        名もなきとあるアパートに、ある日、入居希望の青年がやってくる。どこかワケありの様子の彼は、管理人に促されて住人たちに引っ越しのあいさつへ行く。

                        1号室の住人は三姉妹。長女さやはコスプレ好き。次女はるは新薬の研究開発をしているリケジョ。三女まゆは空手や合気道などを極めた肉体派。青年が部屋を訪ねたとき、3人は眠りこんでいる清掃員を死体に見立てて、「三姉妹のうちの誰が彼女を殺したのか」の妄想推理合戦を繰り広げていた。

                        2号室に住んでいるのは若い男。恋人未満の同僚の女の子とこたつでみかんを食べていたのだが、些細なケンカから、なぜか二人の体と心が入れ替わってしまう。訪れた青年も騒動に巻き込まれながら、入れ替わりの原因が3号室の安藤にもらった「こたつ」にあることをつきとめ、何とか元に戻る。入れ替わりの経験は、若い男女の関係を進める契機となり、二人は共に生きていこうと気持ちを確かめ合う。

                        3号室には、未来から来たアンドロイドだという安藤と、安藤が現代によみがえらせた源義経、織田信長、沖田総司の4人がいた。安藤いわく、滅亡の危機に瀕している人類をを救うため、強力なリーダーシップをもった彼らに白羽の矢を立てたのだという。志を遂げる前に死んでしまった3人と、人類の未来を憂う安藤を前に、青年は何を思うのか。

                        まさに3部屋3様。それぞれ奇妙な人物たち。そして、ワケあり青年の「ワケ」も、住人との会話や、管理人に預けた荷物の中身――七輪と練炭などが入っていた――から、徐々に明らかになっていく。会社の横領事件の罪を着せられ、社会的地位や、家族や恋人からの信頼も失い、果ては生きていく希望まで失ってしまった。このアパートは、死ぬために借りたのだった。

                        管理人は告げる。青年が借りる予定だった1号室は、実は三姉妹が自殺した部屋なのだ、と。青年が最初に出会った三姉妹は、もうこの世にはいない、彼と同じように人生を悲観して自ら命を絶った者たちだった。彼女らはなぜ青年の前に現れたのか。誰かとともに生きようとする者や、志半ばで命が潰えた者、そして三姉妹との出会いは、死へ向かおうとする青年の心をゆっくりと解きほぐしていった。

                        名乗るべき名を持たなかった青年は、新たな氏名=使命、あるいは姓名=生命を得て、もう一度、未来へと踏み出そうとする。

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                        1号室の三姉妹が、セリフの端々でなんとなく不穏で陰鬱な空気を醸し出していて、「マクベスの三人の魔女みたいだなぁ」と思っていたのですが、この三姉妹がカギというか、すごく象徴的な役割を果たしていて。おそらく、三姉妹=死と再生を司る運命の女神を象徴していたんじゃないかと。北欧神話に登場する長女ウルズ・次女ヴェルザンディ・三女スクルドのような。この女神たちは、それぞれ、過去・現在・未来を司っています。ラストシーンで青年に声をかけたのが三女まゆだったのは、青年が未来への一歩を踏み出すことを予感させるもの、と私は解釈しました。

                        また、今回は「アトリエ公演」ということで、「稽古場」が「劇場」へと物理的に変わることと、青年の精神的な変化によって「死ぬための部屋」が、「再生の部屋」に変わることが、「空間の変容」という点でリンクしていたとも解釈できる気がします。

                          
                        | 読書/観劇/展覧会 etc. | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |