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星の航海術
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    ウィル・クセルク/加藤晃生 訳
    『星の航海術をもとめて ホクレア号の33日』
    (青土社 2006.10)読了

    先に、石橋正さんの『星の海を航く』を読んだのは、
    この本を読むための前哨戦のようなものでした。
    でもやっぱり船や航法、星の見方とか基礎的な知識が全くない私にとっては
    ちょっと難しい本ではありました。

    「本書は、情報の大洋を心の中に持つとはいかなることなのか、また、それを知識に変換し、さらには自らの意識と近くだけを頼りにして遥か彼方の陸地を目指すとはいかなるものなのかという問いに応えようとして書かれたものである」(p.10)

    ハワイに住むナイノア・トンプソンが、
    ミクロネシアのサタワル島に伝わる星の航海術を継承する
    マウ・ピアイルグからその航法を学び、ホクレア号と名付けられたカヌーで
    現代的な航法・機器を使わずに、ハワイからタヒチを航海することに成功する。

    「ホクレア」とは、うしかい座の1等星「アークトゥルス」のことで、
    ハワイの言葉で「幸福の星」。


    写真家の石川直樹さん(この本の解説も書いている)は、

     アートがもともとアルスという「技術」を意味するギリシャ語であるなら、
     星の航海術こそ、人類が到達した最高のアートである

    というようなことを言っていた。
    石川さん自身もマウ・ピアイルグに弟子入りして星の航海術を学んでいる。


    星の航海術、と一口にいっても、星だけを見て航海するわけではない。
    太陽や星の種類とその位置に加えて、風や波、鳥が進む方向など、
    ありとあらゆる自然現象を注意深く観察して進む方向を見出していく。
    まさに、ウェイファインディング(way finding)。


    自然に対する畏怖はもちろん、
    その自然に寄り添い、対話し、知恵を授けてもらう――
    人類がそんなふうに生きてきた時代は、もう遠いんだなぁ、と。
    それだけに、その知恵を、つないでいこうとする人々に敬意を表したい。

     
    | 本・読書 | 22:16 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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      | - | 22:16 | - | - | - | - |
      海にしろ陸地にしろ、星を目印にするのは昔ながらの知恵が一番だと、すごく思います。難しいのは陸地より果てしない海でしょうね。「ホクレア」が「幸福の星」とは、ロマンチックだなぁ☆
      | ローズ | 2018/06/22 6:44 PM |
      星の航海術、まさにロマン!ですね!!
      昔の人類は、自然とうまく付き合う術を知っていたのです。
       
      | blue | 2018/06/23 10:43 PM |









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