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    『猫の散歩道』読了
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      保坂和志『猫の散歩道』(中央公論新社2011.2)読了。
      横尾さんの本で紹介されていた本の中の1冊。

      猫にまつわるエッセイのみを集めたもの、かと思ったら、
      結構豊富な話題で楽しめました。

      読書は情報・知識を得るための行為ではない、という読書論も。
      (読書論、好き!!)
      ちょっと長めに引用しておく。

      「読書とは長い時間を費やして、ひとりの作家の思考をたどることだ。それがなんの役に立つかなんてことは大事な問題ではない。
       一冊の本を何日も時間をかけて読んでいくという行為は、視覚には絶対に還元されることのない思考というものが厳然とあるということが体に染みるように実感されることで、こればっかりは読書経験の貧弱な人には絶対に理解できない。人間を人間たらしめている抽象という次元は、参考書にあるような視覚イメージを使ったチャートとは全然別物で、言葉と心の中にある漠然として視覚ともいえないイメージの中にしかない」(p.27)


      経済学者で元世界銀行副総裁の西水美恵子氏が
      進路に迷っていた時、太平洋を眺めていたら
      「経済学をやる」と啓示のようにすうっと答えが見えた、
      というエピソードを紹介しつつ、

      「論理的な積み上げだけではどうにも解決が得られないとき、人は風景から答えを与えられる。論理的な積み上げだけで得られる答えなど、普通サイズの人間の枠を一歩も出ない」(p.52)

      「日常べったりの思考では啓示なんて、ただ神懸かっているだけで敬遠されるのがオチかもしれないが、本当に重要な問題は、風景つまり自然の力によって切り開かれる」

      「人間の思考というのは風景の力を得て、一段上に行くのだと思う」(p.53)

      と、風景=自然が人間に重要な示唆を与えることを描いた章は
      風景を「体に取り入れる」石川さんのエッセイともつながる。


      また、

      「美術でも音楽でも、作者の事前の設計図どおりに収まるようなものはたいしたものではない。優れた芸術作品はすべて、作者の意図を超える。だからこそ芸術は一生の仕事に値する」(p.98)

      という芸術論もなんとなく共感。

      「努力してできる仕事なら私はもうしない。努力してできるかどうかわからない仕事ならかけてみたい」
      と、自らの命を削るように(そして本当に自ら命を絶った)
      絵を描き続けた鴨居玲の言葉を思い出した。


      本当に私が体験したことではないけど、
      読書を通して体験(想像)したことがつながっていく感覚。

      本を読んで「知った気になる」ことはとてもとても危険だけど、
      「さもありなん」という想像力が自分に培われていくということは
      悪くはない、という気がする。

       
      | 本・読書 | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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