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郵活とか読書記録とか、日々の雑事を備忘録的に。
 
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自分だけの地図を
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    長野まゆみ『メルカトル』(角川文庫 2018.2)読了。

    旅人が、自分の立ち寄った街について、
    宿を中心に、自分が訪れた路地や商店、食堂、酒場など、
    さらに出会った人々のこと――を、一枚の紙に次々に記録していく。
    まるで日記のように自分と世界の関わりを描いていくと、
    それはやがて「地図」となる。

    そんなプロローグから印象的だった。

    そして、主人公のリュスが働いている、
    「使われなくなった地図の鎮魂の場」である「ミロナ地図収集館」の、
    古い紙の少し埃っぽい匂いまで漂ってきそうな描写が素敵。

    リュスは地図収集館の受付カウンターで働いているが、
    風変わりな客も多く、時に彼らと会話を交わしつつ、淡々と仕事をこなす。
    ある日、リュスのもとに一枚の地図がもたらされる。
    差出人は、「地図製作技師 メルカトル」。
    同封の手紙によれば、この地図上の好きな家の鍵をリュスに進呈する、という。
    ここから、入れ代わり立ち代わりな感じで、
    いろいろな人物がリュスの前に現れては、奇妙な出来事を引き起こす。
    全ての事件はつながっているのか、それとも――??


    救済院育ちの孤児であるリュスは、
    それまでの経験から、いろんなことを諦めていて
    わりと理不尽な目に遭いながらも、どこか恬淡としていて。
    ああ不憫な子だなぁと。
    ラストは、なんとなく諦めていたものを取り戻しつつあるリュスの姿に
    少しほっこり、あたたかな読後感。

    事件のきっかけは、メルカトル氏から贈られた一枚の地図だったし、
    リュスの勤め先も地図収集館だけど、
    そんなに「地図」自体の存在感はなかったなぁ
    ――なんて思っていたけど、プロローグにあったように
    日々の出来事を点(地)として描いて、それを線(道)でつないでいくと、
    それは確かに「物語」という名の「地図」が出来上がっていた――。

    そして、リュスも読者も、
    これから自分だけの「新しい地図」を描いていけるのだ!

     
    | 本・読書 | 23:52 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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      | - | 23:52 | - | - | - | - |
      「地図」って言葉に反応しちゃいます(笑)それに『メルカトル』や『サマータイムマシンブルー』の世界観も大好きです♪地図収集館が勤め先って、ロマンチックですね〜☆
      | ローズ | 2018/07/20 6:28 PM |
      地図、いいですよね〜。
      普通に地図を眺めるの好きです。
      現在の実用的なものも、昔のちょっとアートな感じのものも。
      地図収集館、私も働いてみたいです!!
       
      | blue | 2018/07/21 10:09 PM |









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