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文字に宿る記憶を探る
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    私たちの周りには、文字があふれている。
    手書きのメモもあれば、活字もある。
    活字だって、一見同じように見えるけど、微妙に形が異なる書体がたくさん。

    書体。書の体裁、つまり目に見える文字のかたち。


    たとえば、これはブックデザイナー・平野甲賀デザインのブックカバー。



    ブックオカ2017のもの。
    太くなったり細くなったり、バランスが絶妙に崩れていたり。
    リズミカルで、なにかワクワクするような、
    インパクトを与える文字が躍っている。

    これが普通の良く見る「明朝体」で書かれていたらどうだろうか。
    「本のない人生」について、真面目に考え込んでしまいそう。



    正木香子さんの『本を読む人のための書体入門』(星海社新書2013.12)は、
    専門家ではなく、あくまで読者の視点から「書体」に着目した本。
    同じことが書いてあるのに、書体が違えば、印象が異なるのはなぜ?
    『ドラゴンボール』や「水曜どうでしょう」など、
    豊富な事例を挙げつつ検証していく本。


    何かを情報として伝えるのに、書体が違っても、情報の中身には変わりはない。
    平野さんのデザインほど強烈な文字が出てくれば別だが、
    普段、私たちはその文字が「明朝体」だろうが「ゴシック体」だろうが、
    さほど気にしないし、気が付かないこともあるかもしれない。

    だけど、それは本当は「気にしない」「気が付かない」のではなく、
    余計な先入観なく読める、気にならない書体が「選ばれている」のだ。
    少し特殊な書体で書かれていると、違和感が生じる。
    違和感は、ある感情を呼び起こす。
    ほほえましい感じだったり、怖い感じだったり、気持ち悪さだったり、
    悲しさだったり……。


    「書体」は文字の印象を生む差異である、と、正木さんは、言う。
    さらに、文字は「記憶を読む装置」である、とも。
    文字の形それ自体に宿る記憶、という考え方に目からウロコ。
    漠然としていて、言葉にはしにくいけど、たしかにあると思える。
    演劇や展覧会のポスターでも、内容に合わせて書体も違う。
    たとえ絵や写真がなくて文字だけでも、その書体から、悲劇なのか喜劇なのか、
    大人向けなのか子供向けなのか、だいたいの雰囲気が読み取れそうだ。
    (逆に読み取れないものは、デザインとして成功しているとは言えないのでは)
    私たちの中にある、共通の記憶や感覚によって、
    それ自体には意味のない書体から、さまざまな印象や感情が呼び起されるのだ。
    すごく腑に落ちた!

    この本、書店で出会って0.1秒ぐらいで購入を決めた(笑)
    書体の与える印象って、なんとなく気になっていたんだけど、
    それをこんなに腑に落ちるように書いてくださっている本があったとは。
    いやはや、この本を5年も見逃していたのが悔しい。

     
    | 本・読書 | 21:47 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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      | - | 21:47 | - | - | - | - |
      「書体」「文字」という言葉に弱く、是非ともこの本を読んでみたくなりました。普段目にする文字が出来上がるまでのちゃんとしたワケや過程があるんですね。
      たかが文字、されど文字。たかが書体、されど書体。文字に宿る魂というものは目に見えなくても、人の心に響くものがあったりするんですね。余計な事かもしれませんが、中西あきこさんの『されど鉄道文字 駅名標から広がる世界』という本も面白く読めました☆
      | ローズ | 2018/09/21 6:15 PM |
      面白かったです!
      それ自体には意味がないのに、
      文字の形が与える印象のメカニズムを
      知ることができて良かったです。
      新書で手軽に読めますし、おススメですよ。
       
      | blue | 2018/09/22 10:21 PM |









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