CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
PR
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
旅の記録 
もうひとつのブログ。旅の記録。

* vanish into the blue * travel  
参加しています
にほんブログ村 ハンドメイドブログへ にほんブログ村 ハンドメイドブログ コラージュへ

にほんブログ村 雑貨ブログ ステーショナリー雑貨へ にほんブログ村 ハンドメイドブログ 切り紙へ
 
つぶやいたり
ブックマーク
artscape
アート情報をチェック

Z会(快傑ゾロ同盟)
桟田バーバラ様が運営する「快傑ゾロ」のファンサイト

九州からの風の便り
不二子様が運営するブログ。文具や切手のお話がとっても興味深いのです!

MOBILE
qrcode
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
QLOOKアクセス解析

** vanish into the blue **

 日々のいろいろ。
 切り紙や消しゴムはんこ…手作りのこととか。
 
<< ツリーとタワー | main | デリパンダ >>
スポンサーサイト
0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    | - | | - | - | - | - |
    04 マッカレイの小説じゃあるまいし・続
    0
      ◆「類別トリック集成」における分類

      話を江戸川乱歩に戻そう。乱歩が書いた探偵小説についての評論集をまとめた『続・幻影城』に、古今東西の探偵小説に出てくるトリックを分類整理した「類別トリック集成」(初出は雑誌『宝石』の1953年9,10月号。『続・幻影城』に収録されているのは、それを補丁したもの)がある。これは私の大好きな中井英夫の『虚無への供物』にも出てくるのだが、それはさておき。

      「類別トリック集成」で、マッカレーの『双生児の復讐』は、「〔第一〕犯人(又は被害者)の人間に関するトリック(二二五例)」のうち、「(A)一人二役(一三〇例)」の「(7)替玉(二人一役と双生児トリック)(一九例)」に分類されている。替玉のトリックについては、「他人を自分の替玉にしてアリバイを作り嫌疑を免れる。そのほか一人二役というよりも二人一役と考えた方がふさわしい各種トリック。双生児が二人一役を勤める〔原文ママ〕トリックもここに加えた」としている。



      ◆「二人一役」に魅了された作家

      この「二人一役」というトリックについて、乱歩は桃源社版の『江戸川乱歩全集』の「猟奇の果」あとがきで、「私を評する人が「彼の作品は大部分が一人二役かその変形にすぎない」といったのは当たっている」と書いている。

      乱歩としては、一人二役物は、乱歩自身で書くのも他作家が書いたものを読むのも好きだったのではないだろうか。特に『双生児の復讐』については、自ら児童向けにリライトしているくらいなので、「一人二役好き」の乱歩も愛着を持っていたのだろう。マッカレーの作品は、私は『快傑ゾロ』と「地下鉄サム」シリーズ数編と『パリの怪盗』(Black star)だけしか読んでいないけど、ゾロだって一人二役物だし。乱歩にとって、マッカレーは、同じように「一人二役に魅せられた作家」として気になる一人だったのかもと想像すると、乱歩もマッカレーも好きな私は何だか嬉しくなる。



      ◆マッカレーの再評価へ

      私はまだ『双生児の復讐』を読んでいないので、「類別トリック集成」の分類に関しては何とも言えないけど(早く読もう…)、マッカレーの小説が乱歩の目に留まり、トリックが分析され、その評論のなかに登場することに「おおっ!」と思うわけで。

      『双生児の復讐』についてさらっと見てきただけでも、乱歩に評価されていたり、日本の大衆小説へも影響を与えていたりと、マッカレーは決して軽視していい作家じゃなさそう。「ゾロ」というキャラクターばかりが有名で、作家自身はアメリカでも評価されていないらしいけど。また、「地下鉄サム」をはじめ戦前の日本でこれだけマッカレーの小説がもてはやされたのはなぜか。マッカレーの小説の「日本人受けする要素」というのはどこにあったのか(もちろん翻訳者の工夫もあっただろうけど)。そもそも「ゾロ」というキャラクターは日本どころか世界規模で大人気だ。その「ゾロ」の生みの親であり、日本においては探偵小説や大衆小説の発展に大きな影響を与えた作家が、このまま忘れ去られてしまうのは何だか寂しい(ので、再評価されればいいなぁ ←と、あくまで他力本願)。



      ◆参考
      ・江戸川乱歩『孤島の鬼』(江戸川乱歩全集 第4巻 光文社文庫2003年8月)
        ※「猟奇の果」は、月刊誌『文藝倶楽部』(博文館)に1930年1-12月まで
         連載された後、1931年に博文館から刊行された(「解題」より)
      ・江戸川乱歩『続・幻影城』(江戸川乱歩全集 第27巻 光文社文庫2004年3月)
      ・長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』(本の雑誌社 1992年5月)
        ※初出は『翻訳の世界』1990年6-9月号


      | 『快傑ゾロ』とその周辺 | 22:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      スポンサーサイト
      0
        | - | 22:36 | - | - | - | - |









        http://vit-blue-02.jugem.jp/trackback/66