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** vanish into the blue **

身辺雑記。
郵活とか読書記録とか、日々の雑事を備忘録的に。
 
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    この星の光の地図を写す、再び
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      高知県美でも見たけど、北九州でも石川直樹さんの個展。
      作品ひとつひとつも良いけど、作品同士のつながりや展示空間全体も素敵。
      一部をのぞいて写真撮影可なのが嬉しい。



      もともと、友人に「面白い人がいる!」と、
      石川さんのことを教えてもらったのがファンになったきっかけ。
      写真集よりも先に、とりあえずの入門書としてオススメされたエッセイ集
      『全ての装備を知恵に置き換えること』(集英社文庫)を読んで、
      その魅力に落ちた!

      多分、最初に買った写真集は『POLAR』だったかな〜。




      写真+石川さんの言葉。




      世界各地の壁画を追うシリーズ。






      富士山。
      三角形(山のかたち!)の展示がカワイイ。




      今回、この写真集『CORONA』を購入。
      石川さん、山のイメージ強いけど、海もスゴイ。
      星を頼りに海を渡る伝統航海術(スターナビゲーション)を学んだ経験あり。
      奥の上に展示されているのは、師から譲り受けたという木製の櫂。








      世界で2番目に高い山・K2。
      そして世界で最も登頂が難しい山(エベレストよりも!)。




      動画の中では、雪崩の様子も。






      基本的に高知と展示作品は同じだけど、北九州の特別展示として
      最後に、北九州市内を撮影した作品が数点ありました。
      しかも初公開!!

       
      | アート・展覧会 | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      運命に踊る!
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        北九州芸術劇場で上演された
        森下真樹「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る」に
        行ってきました!!

        東京で初演を見て、すごく感動したのですが、
        今回もすごくすごく良かったです。
        初めて見た時は、ひたすら「すげー!すげー!!」(←語彙力!)
        って感じでしたが、今回は少し落ち着いて味わうことができた気がします。

        4人の振付家が、各楽章を担当し、踊るのは森下真樹さん一人。
        それぞれ個性的な振付けでしたが、全体を通して見た時に
        一貫した物語であるような、不思議な「つながってる感」がありました。

        森山未來さんの第2楽章は、森下さんのお人柄が分かるような振付け。
        目力とアルカイックスマイル!!
        未來さんが「ぼくは森下さんのこんなところが好きです!」って言ってるような。
        鳥やサルなど、動物の求愛行動がモチーフだったとか。
        それにしても森下さん、表情もくるくる変わって、素敵でした。
        第1楽章では力強くてしなやかな身体の動きがカッコいい!と思ったのですが、
        うってかわって、かわいらしさとユーモアの第2楽章でした。

        写真家・石川直樹さんの第3楽章=大山岳ショー!!
        なぜ写真家が振付けを?「ぼくが一番驚いています」とは石川さんの言葉。
        ガッツリ振付けしたというよりは、映像で見せていました。
        この映像は、富士山に二人で登った時に撮影したものだそう。
        その人を知りたいと思ったら、
        一緒に登山し、素を見るのが、石川さんのスタイルと(笑)
        なにそれ独特すぎる!
        風と雨のなか、はいつくばって斜面を登っていく森下さんの姿と
        一歩一歩地面を踏みしめていくかのような第3楽章の旋律と。
        こんなに第3楽章にピッタリ合っていたのに、
        本番で流す前提で撮ったものではないというから驚き。
        そして、登りつめた先には・・・歓喜が待っている!
        アタッカでそのまま第4楽章へ。

        ダンスは守備範囲外というか全然見慣れていないのでアレなのですが、
        MIKIKOさん、笠井叡さんは正統派な振付けなのかな、という感じがしました。
        第1楽章のMIKIKOさんパートは舞台を4つに区切った空間の使い方が面白かった。
        狭い所に閉じ込められて少し窮屈で、そこから「運命」に立ち向かうイメージ。
        「運命の喉首を締め上げてやる」(byベートーヴェン)的な振りもあったような?

        逆に笠井さんの第4楽章では、舞台上からすべての小道具が取り払われ
        ひとつの広い空間をいっぱいに使って、森下さんが縦横無尽に踊りまくる!!
        物理的心理的に、窮屈な区切りが取り払われた解放感・開放感。
        これぞ、ベートーヴェンの「苦悩を突き抜けて歓喜に至る」という人生哲学か。


        本編はもちろん素晴らしかったのですが、
        森下真樹さんと、第3楽章の振付けを担当した写真家・石川直樹さんの
        アフタートークがこれまた面白かった。

        なぜ、写真家である石川さんに振付けを依頼したのか?
        命がけの冒険をしている石川さんこそ「運命」にぴったりで、
        自分の知らない世界をたくさん知っている石川さんに
        「新しい世界」を見せてほしかった、と森下さん。
        対して「ぼくに依頼するなんて真樹さんのほうがよっぽど冒険家だ」と石川さん。

        また、お二人が初めて対面し、森下さんから石川さんに振付けの依頼をした時、
        石川さんは、最初「写真で振付けをしてほしい」と言う森下さんに
        「何を言ってるのかよくわからないんですけど・・・」と、返事を保留しつつ、
        お互いをよく知るため、富士山に一緒に登ろうと誘ったそう。
        でも、森下さんはそれを「快くOKしてくれた」と解釈。
        「ちゃんと返事してないよ!」「いや、OKって・・・」という、
        このあたりのお二人の噛み合わなさで場内爆笑。

        音楽やダンスって時間の芸術で、時間の経過とともに消えてゆくものだけど、
        写真は、逆に時間を止める芸術であり、記録として残すもの。
        真逆の芸術が出会ったことに「運命」を感じる、なんて言ってみたくなったり。

        いつかオーケストラの生演奏で踊りたい、と森下さん。
        ぜひぜひ!見たい見たい!!
        6月にピアノ(リスト編曲版?)の生演奏で踊ったということですが、
        見たかったなぁ〜〜。

        あ、石川直樹さんの写真展が、同じリバーウォーク内の美術館で開催中。
        こちらもあわせて楽しかった!


         
        | 演劇・音楽鑑賞 | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        文字に宿る記憶の行方
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          正木香子さんの『本を読む人のための書体入門』雑感の続き。



          書体が生む印象は、人の感性や想像力の問題であるはずなのに、
          昨今では、ある特定の感情を呼び起こすために書体が作られ、
          便利に多用されている。
          それを、正木さんは「ファストフードみたいな文字」と表現し、憂いている。
          この指摘にもはっとさせられた。

          「何もないところに人間の想像力が働くからこそ、言葉以上の凄みが生まれたり、
           存在しないはずの気配を感じたりするのです」(p.181)


          また、手書きの文字についても面白いことが書かれていた。
          その人の個性が表れる手書き文字は
          「その人だけがつかうことのできる特別なフォント」(p.110)であり、
          「まるでオリジナルの文体を確立するように、
           文字がひとつのスタイルをあらわしていて、
           読者は文字を通して作品世界に深く入っていくことができる」(p.110)
          そんな書体を、「オレ書体」(p.111)と表現している。

          先に紹介した平野甲賀さんの書体は、
          「コウガグロテスク」というフォントとして販売されたらしい。
          手書きの文字って、書いた人の性格が出る。
          (逆に性格とは正反対の文字を書く人もいて、それはそれで面白い!)
          家族や友人、同僚の文字は、だいたい見分けられるという人が多いのではないか。
          私の文字は汚くて辟易するけど、「誰でも自分の書体を持っている」(p.111)
          なんて素敵な言葉を読むと、まあいいのかな、と肯定したくなってきた。

          手書き文字について印象的な話がもうひとつ。
          書家・石川九楊の言葉を引いて、
          パソコンで打った文字(自分の書き文字ではない文字)は、
          「自省の美徳」が失われる、と。
          パソコンで書いた自分の文章は、どこか他人事のよう。
          自分の文章を客観視できることは、とてもいいことだけど、
          たしかに「自省」する気は起らない。
          これも、きちんと言葉にしたことはないけれど、
          誰もが感じていることかもしれない。


          最後に、正木さんの言う「文字の居場所」(p.174)について。
          人の記憶を呼び起こすような、そしてそんな共通の記憶を作り得るような文字が
          (書体を吟味するということも含めて)、今は大切にされているのか。
          ファストフード的な便利な書体に頼りすぎてはいないか。

          少し長いけど引用する。

          書体を選び、伝えるということは、
          他人とは違う感性を見せびらかすようなものではなくて、
          共感との出会いをつくること。
          人を思いやり、人を信じる気持ちが根本にあるのだと思います。

          同じ社会に生まれながら、
          別々の思いを抱えて生きる人々の心に「重なり」を見つけだす。
          それは同時に、時代を超えた新しい重なりをつくっていく、
          うことでもあるのではないでしょうか。

          なぜなら、文字そのものが、
          人びとの記憶になって残る大切な風景の一部なのですから。

          (pp.174-175)


          私たちは、本を読むとき、何かの情報を得るために文字を見るとき、
          無意識のうちに文字の中に記憶を見出そうとしている。奥深い文字の世界。
          読書好きが、その本の世界観にどっぷりつかることができるのは、
          文字そのものと私たちとが持つ共通の記憶のおかげなのだ。

            
          | 本・読書 | 22:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          文字に宿る記憶を探る
          0
            私たちの周りには、文字があふれている。
            手書きのメモもあれば、活字もある。
            活字だって、一見同じように見えるけど、微妙に形が異なる書体がたくさん。

            書体。書の体裁、つまり目に見える文字のかたち。


            たとえば、これはブックデザイナー・平野甲賀デザインのブックカバー。



            ブックオカ2017のもの。
            太くなったり細くなったり、バランスが絶妙に崩れていたり。
            リズミカルで、なにかワクワクするような、
            インパクトを与える文字が躍っている。

            これが普通の良く見る「明朝体」で書かれていたらどうだろうか。
            「本のない人生」について、真面目に考え込んでしまいそう。



            正木香子さんの『本を読む人のための書体入門』(星海社新書2013.12)は、
            専門家ではなく、あくまで読者の視点から「書体」に着目した本。
            同じことが書いてあるのに、書体が違えば、印象が異なるのはなぜ?
            『ドラゴンボール』や「水曜どうでしょう」など、
            豊富な事例を挙げつつ検証していく本。


            何かを情報として伝えるのに、書体が違っても、情報の中身には変わりはない。
            平野さんのデザインほど強烈な文字が出てくれば別だが、
            普段、私たちはその文字が「明朝体」だろうが「ゴシック体」だろうが、
            さほど気にしないし、気が付かないこともあるかもしれない。

            だけど、それは本当は「気にしない」「気が付かない」のではなく、
            余計な先入観なく読める、気にならない書体が「選ばれている」のだ。
            少し特殊な書体で書かれていると、違和感が生じる。
            違和感は、ある感情を呼び起こす。
            ほほえましい感じだったり、怖い感じだったり、気持ち悪さだったり、
            悲しさだったり……。


            「書体」は文字の印象を生む差異である、と、正木さんは、言う。
            さらに、文字は「記憶を読む装置」である、とも。
            文字の形それ自体に宿る記憶、という考え方に目からウロコ。
            漠然としていて、言葉にはしにくいけど、たしかにあると思える。
            演劇や展覧会のポスターでも、内容に合わせて書体も違う。
            たとえ絵や写真がなくて文字だけでも、その書体から、悲劇なのか喜劇なのか、
            大人向けなのか子供向けなのか、だいたいの雰囲気が読み取れそうだ。
            (逆に読み取れないものは、デザインとして成功しているとは言えないのでは)
            私たちの中にある、共通の記憶や感覚によって、
            それ自体には意味のない書体から、さまざまな印象や感情が呼び起されるのだ。
            すごく腑に落ちた!

            この本、書店で出会って0.1秒ぐらいで購入を決めた(笑)
            書体の与える印象って、なんとなく気になっていたんだけど、
            それをこんなに腑に落ちるように書いてくださっている本があったとは。
            いやはや、この本を5年も見逃していたのが悔しい。

             
            | 本・読書 | 21:47 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
            続続・読書グッズ
            0
              しおりとともに欠かせないブックカバー。
              書店でいただく紙のものもいいけど、いろいろ揃えておきたい。
              気分や季節、本の内容などに合わせて選びたい。





              夏っぽい柄と青3種。
              青の真ん中のものはポケットついてて便利。
              付箋とペンを入れておく。
              飛行機柄は、旅行に連れて行きたくなる。




              これは台湾で買ったもの。
              伝統的な客家花布の柄(文庫サイズ)と、
              白っぽい単行本サイズのものは、迪化街にある印花楽で購入。
              レトロなモザイクタイル柄が可愛い。




              そして、こちらも台湾の客家花布。
              単行本サイズのバッグと見せかけて実は・・・




              ブックカバー!!
              外側にはポケットもついているし優秀!!




              色違いも購入しちゃった。

               
              | 本・読書 | 20:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              原田宗典さんのサイン
              0
                遅ればせながら、原田宗典さんの新刊を入手。
                早く読みたいけど、味読待機本が多すぎて(苦笑)。



                装丁も素敵です。


                とりあえずは仕事が一段落したことだし、
                機能停止したままのわが部屋を片付けてからの話かな。


                先日、本棚を整理したときに出てきた原田さんの本。



                2002年上演の、
                <壱組印>プリゼンツ「劇的人生劇場」のパンフレットと原作本。
                原田さん作、草野徹さんの演奏、大谷亮介さんの一人芝居。
                私が初めて見た一人芝居でもある。
                今はなき新宿シアタートップスでの上演だった。


                 

                裏表紙にお三方のサイン!!
                写真の大谷さんの姿も面白いし!!
                会場にいた原田さんに握手もしていただいたのは、いい思い出。
                少しカサついた分厚くて大きな手だった。

                 
                | 本・読書 | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                馬語がわかれば・・・
                0
                  北方謙三さんの『水滸伝』には、
                  豹子頭林冲の愛馬・百里風や九紋竜史進の愛馬・乱雲ら、
                  並居る豪傑たちに負けず劣らず大暴れする「馬」がたくさん出てくる。
                  牧を取り仕切る金毛犬段景住、馬医者の紫髯伯皇甫端といった
                  馬に関わる人物たちの、縁の下の力持ち的な活躍も、物語に奥行きを与えている。

                  何の話か、というと。
                  要は、北方水滸伝を読んで馬が気になって仕方がない、という話。
                  百里風も乱雲も、その心情を語ることこそないものの、
                  主と寄り添い、主を助け、時には主を叱咤する姿に、感動させられるのです!


                  で。
                  本屋で見かけて衝動買いしたのが、



                  河田桟『馬語手帖 ウマと話そう』カディブックス 2012年

                  ウマはどんなふうに話すのか?

                  声を使う、というよりも、ボディーランゲージが中心だという。
                  耳や目、鼻、口、しっぽ、首、脚、体全体を使ってコミュニケーションを図る。
                  そのなかで、声が占める割合はおよそ5%らしい。



                  イラストも可愛いんですよねぇ。
                  何かをしてほしがっているときなど、馬は「かわいい目」をするとのこと。
                  「かわいい目」って!


                  百里風も林冲に「かわいい目」をするんだろうな、
                  ・・・などと、水滸ロスがおかしな方向に行き始めた私です。


                  ちなみに、カディブックスは、与那国島の小さな出版社だそうです。
                  「カディ」とは与那国の言葉で「風」の意味とのこと。

                   
                  | 本・読書 | 23:07 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |